猫田のサブカルインフォメーション

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林修流!今すぐやる40の習慣

「いつやるか? 今でしょ!」でお馴染みの林修先生がMCを務める「日曜日の初耳学」。

 毎回、ゲストを迎えて林先生がインタビューをするコーナーがあり、中村倫也さんが出演した際のこと。

 昔の自分を「スーパー嫌な奴でした」と語る中村さんに対して「魅力的ですね」と好意的な言葉を投げかけた先生を「面白い人だな」と思いました。

 それをきっかけに先生の著書の一冊「今やる人になる40の習慣」を読んでみました。

 林先生の仕事論について文章の説明だけでなく、章ごとにイラストで分かりやすくまとめられているので、読みやすいと思います。

 中でも、この本を読んで印象に残ったことが努力の捉え方についてです。

 先生は予備校師でもあり、東大に合格した生徒に対してアンケートをとると、「そんなに勉強しなかった」という回答が多く出るそう。

 元々頭がいいからそんな答えなんだろうと思って読み進めると、どうやら違うらしい。

 実は「一日何時間くらい勉強したのか?」という質問に対して、「平日は6時間、休日でも8時間くらいしかしなかった」などといったような回答が多いとのこと。

 先生はこのことに対して、「高いレベルの仲間と切磋琢磨するうちに、多少やったくらいではやったとは思えない精神構造になり、「当たり前」の水準がインフレを起こしてしまった」と分析しています。

 そして、このことをビジネスに当てはめています。

「お金をもらいつつ、自分のためにやっているんですから、「努力」はして当然のこと。……その一方で、たとえば被災者の救済に奔走する、弱者のためにボランティアに出かけるといった、「なかなかできないなあ」と言われることには努力が必要です。僕は真の「努力」とは、そういうものだと思っています」

 努力が報われないとき、悲しさや怒りの感情が湧き出ると思います。

 それは「努力した自分が報われたい」という気持ちが強いからなのかもしれません。

 自分のための努力は当たり前だと思い、誰かのために行動することは努力と捉える。

 そういう心構えを持っておけば、努力に対しても前向きに向き合えるような気がしました。

 数年前までただの予備講師だった林先生がなぜ今、レギュラー番組を持つほどになれたのか。

 それは仕事に対して真摯に向き合う気持ちを持ち、行動をしているからだとわかる1冊です。