スクリーンの中にはシンジ君ではなく、乙骨憂太がいた「劇場版 呪術廻戦0」感想
話題の「劇場版 呪術廻戦0」観てきました!
制作は「ユーリ!!! on ICE」や「進撃の巨人 The Final Season」などを手がけたMAPPA(マッパ)さん。
アニメの絵もきれいだったんですけど、映画の大スクリーンで観ると迫力が違う!
特にバトルシーンは臨場感溢れる効果音と合わさって見ごたえがありました。
映画の原作となったコミックスには描かれていない話やキャラの活躍シーンも織り込まれていたので、大興奮しっぱなしでした!(^^)!
どんな話なの?
本作は本編の主人公・虎杖悠仁(いたどりゆうじ)が呪術高専に入学する前の話です。
主人公は乙骨憂太(おっこつゆうた)。
彼は子ども頃に死んでしまった幼馴染のリカちゃんの呪いに悩んでいましたが、呪術高専に編入し、そこで出会った仲間たちと共に少しづつ成長していきます。
そんな彼の前に呪詛師の夏油傑(げとうすぐる)が現れ、闘いに巻き込まれていくというもの。
主人公が違い、本編の番外編の話なので、アニメだけ観ていて原作のコミックスを読んでいないという人も楽しめると思います。
後半は色々なキャラが出てくるので、呪術廻戦のアニメファンにとってはたまらない内容です。
自分は原作が好きだったので、映画化されると聞いて楽しみにしていたのですが、公開された予告映像を観て一つ懸念していたことがありました。
それは憂太の声がエヴァンゲリオンのシンジ君だったこと。
乙骨がエヴァのシンジ君と重なる問題
乙骨を演じるのは緒方恵美(おがためぐみ)さん。
好きな声優さんですが、どうしても予告映像を観るとエヴァのシンジ君と重なってしまう…。
映画を観る前は不安の気持ちが大きかったのですが、それは杞憂に終わりました。
物語の序盤、憂太は自分の呪いのせいで周りの人が傷つくことに罪悪感を感じ、最初は死ぬことを考えるような後ろ向きな性格でした。
そういった彼の不安定で弱々しい部分と、緒方さんの胸を締め付けるような儚げな声がすごく合っています。
観る前はあれだけ不安だったのに、緒方さんの声が憂太と一体化していて、シンジ君ではなく、スクリーンの中には乙骨憂太がいました。
そのときは声優さんの演技力の素晴らしさにただただ感動しました。
また、リカちゃんは怨霊で「ゆゔたあぁ…」という不気味な声で話すんですけど、その声を花澤香菜(はなざわかな)さんが担当されていたこともびっくり!
花澤さんは「鬼滅の刃」の甘露寺蜜璃(かんろじ みつり)役などほんわかとした優しい声のイメージだったのですが、劇場内に響く化け物をじみた声を聞いたとき鳥肌が立ちそうになるくらい怖くて「この人こんな声も出せるのか…」といい意味で期待を裏切られました。
また、原作にはない憂太とリカちゃんの幸せそうなやりとりのシーンが出てきます。
今はもうリカちゃんは亡くなっているので、二人がこんなふうに過ごせないことを考えると切なくて涙が出そうになりました。
この映画、人間の負の感情から生まれる化け物・呪霊が出てくるので、一見ホラーっぽいんですけど、実は憂太とリカちゃんの純愛も見どころです。
もう一つの注目ポイントが敵役の夏油傑と呪術高専の教師・五条悟(ごじょうさとる)の関係性。
この2人についてはコミックスの8巻と9巻で詳しく描かれています。
最初、アニメで夏油を観ていて、「なんか憎めない奴だなあ…」と思っていたのですが、この2つの巻を読んでなぜ彼が呪術師の敵となったのかがわかり、切なくなりました。
8巻と9巻を読んでから映画を観ると、より深く物語を理解できると思います。
また、入場者プレゼントの0・5巻をゲットできました!
憂太たちの日常を描いた番外編や声優さんたちのインタビュー内容などが収録されていて面白かったです。
全国合計500万名に配布されるということなので、気になる方は早めに劇場にレッツゴー\(^o^)/